落第率が高いEU医大と卒業率の高いEU医大の実話

海外の医学部を目指す方はいろいろと調査していることでしょう。
そこで気になる話題が「進級率」です。

日本の医大の進級率は95%程度と言われていますが、「海外の医学部では30%-40%が落第する」という話を聞いたことがあるでしょうか。

その理由を、
「海外医学部は難しいから進級率が低い」、
「全ての海外医学部進級率が低い」、
「英語力不足と口頭試問形式だから進級率が低い」といった受験前の受験生の認識につながっているように見受けられますが、実はそれは一概にはいえないところがあるのです。

結論から先に申し上げると、進級率・卒業率60%とかなり低い東欧・中欧の医大も存在しますし、進級率・卒業率90%程度の東欧・南欧の医大もあります。

日本に医大の進級率95%と言われています。その5%はほとんどの場合、成績が悪く、国家試験である医師免許試験に合格できそうにない5年生を大学側が6年生に進級させない方針から起こるようです。各大学は医師免許試験の合格率を上げることにより、将来いい学生を獲得したいからでしょう。

では海外の大学はどうでしょうか。弊社が各大学の学生からコメントをもらい、分析して理解したのは下記のとおりです。

ここでお話をすすめる前に大学医学部留学生の前提条件を出しておきます

a) 英語力が英語力がB2レベル(英検準一級)を超えていること

b) 柔軟な思考力があること

c) 両親に「お前は医者になれ」と言われて大学に入学したわけではなく、自立心と好奇心に満ちていること

d) 誰かに指示されなくても、自分で積極的に勉強ができること

e) 日本人以外の外国人の同学年のメンバーらとも積極的に話ができ、試験勉強もグループで勉強がしあえること

f) ほとんどの大学医学部では勉強量が多く、猛勉強をしているし、授業の欠席はない。

以上の条件を満たしている学生であれば、恐らく日本では落第、退学などはおこりませんが、どうして、海外の医大でそれが起こりうるのはどうしてでしょうか?

(1)進級の人数制限:

1つ目は『進級の人数制限』を設けている大学があるようです。(東欧の一部の大学です)

海外医大側も日本にあるエージェント(留学事務局)も、進級の人数に制限があることは言及しません。しかし、実際のところ「制限がある」と大学生から聞こえてきます。

(2)イントラネット上で試験日予約に制限+「ラッキー」

2つ目はその国の言語で学習している医大生と英語又はフランス語などで学習している留学生が同じイントラネット上で試験日を取り合いしている大学があります。特に夏休み前のFinalテストの申込は殺到し、都合のいい日程をとれない学生は本来最大3回の口頭試問を受けられるチャンスがあるのに、イントラネット上の試験日制限により合計2回しか受けられないこともあります。「早い者勝ち」なので、ある面、ラッキーでなくてはなりません。

(3)口頭試問形式と「くじ引き制度」+「ラッキー」

3つ目は試験の形式です。

紙の試験(又はPCへの入力方式)ではなく、1対1の面接形式の口頭試問が多くあり、その際の質問事項はくじ引きで内容に差がでます。自分が学んできた内容のくじに当たれば「ラッキー」で、自分が勉強をあまりしなかった箇所のくじを引くと「不幸」ということになります。
そのため、ラッキーでなくてはなりません。

(4)英語力とコミュニケーション能力+「ラッキー」

4つ目は『英語力』です。
単位を取り、進級をするには各教科のファイナル試験を合格しなければなりません。実は、進級率が低い大学のファイナル試験の方式は口頭試問が多い傾向にあります。 

よくいわれていることですが、英語のスピーキング能力についていえば、海外の学生と比べると日本人は不利です。そして口述試験の試験官も人間ですので、周りと比較されて、少なからず先入観、固定観念も関連して不利になる場合もあるのです。実例としては

  1. 外国人が嫌いな先生、
  2. 女性留学生が嫌いな先生、
  3. 1年生の授業の取り直しをしている日本人の先輩が何故か再テストを受験していないことがわかると、その怒りの矛先を他人である1年生の日本人にぶつけてくる先生(そのため、その日の受験生は全員不合格)、
  4. 口頭試験中に学生が苦手な点を見抜いて、わざとその苦手な部分の詳細を質問(コンペテンシ―面接)してくる先生など、実際、不当にも思えるような「不合格」に納得できない生徒も少なからずおりました。

しかし、一方でコミュニケーション能力が高い方で、機転の利く方は、時に合格している場合があります。質問内容を拡大解釈して、知っていることをどんどん話をして合格した方を知っています。

これは大学の問題ではなく、口頭試問の試験教官によるのです。先輩方のうわさも耳に入れて、覚悟して口頭試問を受ける必要があります。そのため、「ラッキー」でなくてはなりません。

(注意)

一部の偽物エージェントは「英検3級程度で大丈夫」といっていますが、これは全くのウソです。「英検準一級レベル以上」、つまりCEFRでB2レベルを超えていないと全く歯が立ちません。

(5)過去問が通じない

日本の公式エージェントを通して海外医大に入学した場合、そのエージェントでは「過去問」を整備していていることが多いです。
時にその過去問が威力を発揮しますが、時に過去問が全くでない場合もあるようです。最近、過去問が通じない科目が多くなりつつある大学もあるようです。

(6)試験を難しくして、QS世界大学ランキングなどを上げたい思惑

各国の国別「世界大学ランキング」1位の大学にありがちな話ですが、大学ランキングを上げたい、という大学側の思惑もあると聞いています。日本の医大の卒業率は95%程度ですが、5%は国家試験である医師免許試験に合格できそうにない学生を「6年生にしない」方針をとる医大もあるようです。この考え方に似て、「成績のいい学生のみを卒業させ、将来世界大学ランキングを上げる」という大学側の思惑があるようです。

以上のことから、東欧・中欧の医大入学は覚悟をしてからでないと、大変なことになります。QSなどの世界大学ランキングが低い大学(それでも日本の地方国立大学医学部レベル)、且つ進級率の低い大学を選んでしまい、入学してドロップアウトする生徒が沢山いるのが非常に残念です。

では進級率が高い海外医学部はどんな所でしょうか。

それは弊社がコンサルをしているイタリア国とルーマニア国の医大です。しかし、イタリアの医大の受験が難しいことや、フランス同様、キリスト教カソリックの影響が強く、解剖学の単位に時間がかかり卒業が遅れる可能性もあることもあることから、ここではルーマニア国についてお話をします。

まず、進級人数の制限は一切ありません。絶対評価に基づき、合格すれば全員が進級できます。ファイナル試験は担当教官が「合格させたい」とおもっているようなので、平等な試験を受けることができます。

もちろん、しっかりと勉強をしなければいけませんが、他人と競い合う必要がなく、自分の勉強をしっかりとすれば合格できます。

また、弊社紹介する海外にあるエージェントは親切丁寧にアドバイスをしてくださり、不合格しそうな学生のサポートも別契約でサポートすることも可能です。実際にこの特別サポートで落第せずに進級できた学生もいます。

いかがですか。ルーマニア国の医学部に興味がわきましたか?

ルーマニア国の医大は世界大学レベルではほとんどが日本の地方の国立医学部「並みのレベル」なので、日本の医大を目指す学生の滑り止めとしても活用できます。特に生物・化学などの入学試験がないため、何かに特化した試験勉強が不要なのが利点です。

是非ルーマニア国の医大をご検討ください。